購入直後はピカピカだったマイホームも、時間の経過とともに様々な箇所にトラブルが生じるものです。長い時間をともに過ごすマイホームを、できる限り美しく住みやすい状態に保ちたいですよね。

一つ一つは小さなものでも、積み重ねを放っておくと住まいの寿命に影響を及ぼす可能性のある住まいのトラブルついて、定期的にチェックすることで住まいの健康を保つことができるのです。

ということで今回は、マイホームで長く快適に暮らすための「住まいの健康診断」のポイントについてご紹介させていただきます。

住まいの健康診断とは?

住まいの耐久性は経年とともに衰えていくものです。そんな建物の劣化にいち早く気づくことができるように、点検が必要な項目に沿ってご自身で定期的な点検を行うことを住まいの健康診断と呼びます。

発見されたトラブルは自分で修復できるところはDIYを行い、自分で手をつけるのは不安なところ、難しいところは専門の業者に依頼するのが望ましいでしょう。

またDIYを行う前に、一度業者に見積もりを取ってみると良いかもしれません。理由としてはDIYに必要な材料や工具を揃えるのには意外とお金がかかるため、そんなに頻繁に発生しない修復内容であれば、都度プロに依頼した方が安上がりで仕上がりも優れるというケースが割とあります。

それでは次に、実際にチェックが必要な項目について見ていきましょう。

場所別チェック項目一覧

建物の外側

【外壁】

  1. 窓枠と壁の間のすき間
  2. モルタル壁のひび割れ・剥げ落ち
  3. 板張りの割れ、剥がれ
  4. トタンの赤サビ
  5. 塗装の剥がれ
  6. しっくいの剥がれ
    ※壁・天井などに使用される塗料。

【屋根】

  1. 雨漏りの有無
  2. ひさしの裏側の雨じみ
  3. トタンの赤サビ
  4. 塗装の剥がれ
  5. 瓦の欠け、ひび割れ

【門扉・堀】

  1. 門柱のぐらつき
  2. 鉄部分の赤サビ
  3. 木部分の割れ、腐食
  4. 門扉の開閉時の歪み
  5. コンクリートブロックのひび割れ
  6. インターホンの動作不備

建物の内側

  1. 天井の雨じみ
  2. 天井の剥がれ
  3. 内壁の埃汚れ、ヤニ汚れ
  4. 内壁の傷や凹み
  5. 内壁の結露やカビ
  6. 柱のヒビ、色褪せ、くすみ
  7. 柱の虫食い
  8. 床の軋み、沈み
  9. 床の傷

お手入れの目安となる時期

屋根・外壁のお手入れ目安

雨どい1年に2回点検を推奨
交換は10年を目安に検討
モルタル壁ひび割れは都度コーキング
塗り替えは3〜4年に一度検討
トタン傷は都度塗装
塗り替えは3〜5年に一度検討
板張り傷、塗装剥がれは都度塗装
塗り替えは3〜5年に一度検討

扉・堀のお手入れ目安

木製割れは都度補修
塗り替えは2〜3年に一度検討
鉄製塗り替えは3〜5年に一度検討

内壁・床のお手入れ目安

カーペット床張替えを6〜7年に一度検討
ニス床塗り替えを1〜2年に一度検討
クッションフロア傷、剥がれを都度補修
壁紙剥がれは都度補修
貼り替えは5〜7年に一度検討
繊維壁塗り替えは5〜7年に一度検討
しっくい壁汚れが浮き出たら塗り替え

まとめ

今回は大切な住まいを長持ちさせるためのチェックポイントと、お手入れの目安となるタイミングについて紹介させていただきました。傷や剥げ落ちに対する細かい補修や塗り替えは、比較的頻繁に発生する可能性が高いため、ご自分で対応いただくのが良いかもしれません。一方で数年に一度の塗り替えなどについては、その後の品質の持ちに大きく関わるため、プロにお任せすることをオススメします。